あれから10年。
深夜作業明けの午前。蹴球熱中症のための新聞エルゴラッソをマクドナルドで読んでいた。その裏表紙に「”奇跡”から10年後のミッション」というコラムがあった。読んだ。泣いた。馬鹿みたい、たかがサッカーなのに。
1996年のマイアミの奇跡から10年。10年前というと大学でノホホンとサッカーをやっていた時期。Jリーグでは海外有名選手の活躍に加えて高校選手権で活躍した若手がJリーグのトップチームで活躍し始めた時期。当時のオリンピックチームはそんな若手の中でもトップクラスの前園をキャプテンとしたチームだった。
ブラジル戦ではGK川口が最高のプレー。ベベトの飛び出し、ロベルト・カルロスのFKを渾身のセーブ。GKというポジションは時に「はまった」状態になる。ゴールポストすらあやつり、相手チームのシュートをことごとく防いでしまう。この日の川口ははまっていた。そして、19歳の中田はロベルト・カルロスに股抜きを決めていた。
それから10年。
時間の残酷さを感じる。10年でどれだけ強くなったのだろう。悔しい思いがこみ上げる。ジーコがメディアの犠牲というようなことを言ったらしいけど、現代カルチョではそれが現実。だからこそフィジカルスタッフの技術が勝負を決める場合がある。今、日本のフィジカルスタッフは最高に悔しい思いをしていると思う。そして、もちろんいちばん悔しいのは選手。
死刑台に向かうような気持ちだ。死にたくない。死にたくないよ。

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